貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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861: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/07/24(土) 23:55:06.31 ID:yfDpyaAx0
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 ……やっと仲間を見つけたと思ったら、何という目で見られなきゃいけないんだ。



マミ「い、息をしていないわ。それに、もうかなり時間が経っていると思う。言いにくいのだけど……」

あすみ「生きてるよ」

マミ「あ、あのね……」


 頭のイカれた奴を宥めるみたいな。死んだことに気づいてない死者を宥めるみたいな。

 現実から目を背けるのは私が嫌いなことのひとつだ。


あすみ「私だって生きてるんだから、今更じゃない?」


 右の頭に手をやる。丸い形を描くはずの感触がなくなり、歪な線をなぞる。


あすみ「なんか、右の目が見えてないんだよね。ていうか触った感じ半分くらい頭が潰れてるんじゃないかと思うんだけど」

あすみ「息もうまく吸えない。鼻に血かなんかが詰まってるみたいで変な音がする」

まどか「あ……あすみちゃんは生きてるの……?」

あすみ「幽霊なんか私は信じないよ。目の前で喋ってる相手が生きてなかったらなんだっていうのさ」

マミ「生きてるにしても……。そんな状態で平気そうに喋ってられるなんて」

あすみ「私は痛みも切り離してるから。そのまま眠りこけちゃったのは、単純に欠損が大きいのとちょっと気が滅入ってたからかな」

あすみ「どんな攻撃食らったかわかんないけどさ、私に比べたらなぎさはまだ綺麗なもんでしょ」

あすみ「そもそもソウルジェムが無事なんだから死んでない。……そろそろなんとか言えよ、インキュベーター」


 黙りこくって様子を眺めてたキュゥべえに話を振る。

 すると、やはり悪びれた様子もなく言った。


QB「べつに嘘をつく気はなかったんだけどな。僕が確認した時点では二人共死んでたし、戦えるのはマミとまどかだけだった」

あすみ「魂のこと知ってる私がそのまま死んでやるわけないじゃん! ふざけるのもいい加減にしてくれる?」

QB「……なぎさは死んだと思い込んでいる状態だね。直接刺激を与えてみればじきに起きるだろう。本人の生きる意思にもよるけどね」

あすみ「生きる意思? 簡単な問題で良かった。それをアイツがあっけなく手放すわけがない」


 こいつは言い訳をするが、どう見ても確信犯だ。

 しかしさすがに観念したらしく、問い詰めればあっさりと態度を変えた。

 ……こうなるなら、半端な思いやりなんて持たずにちゃんと話しておくべきだった。いつから私はこんなに甘くなったのだろうか。




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