貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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867: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/07/25(日) 23:54:14.37 ID:P910e1XH0


 それでも、それを知った時の私の心に大して響くことはなかったけど。


なぎさ「……!?」

あすみ「『心が死ぬ』ってのは、絶望するってことらしい」

あすみ「死は大抵の人にとって絶望だから。死ぬことが唯一の救い、ってレベルまで来ちゃってもそれはそれで絶望的だしねえ」

あすみ「でも、絶望したから契約したはずなのにおかしい話だと思った」


 契約したばかりの頃に思ったことをぽつりぽつりと話していくと、なぎさは納得したようにこれだけ言った。


なぎさ「なぎさは絶望してなかったから助かったんですね!」

あすみ「……まあ、そうなるね」


 きっと、響いていないなんてことはない。どうでもいいと思ってる私とは違う。

 でもなぎさはそれ以上に、そんなことじゃ揺るがないような『何か』を持ってるんだろう。

 それは私が出会った頃のなぎさは持っていなかったもので、そして――



 その『何か』は、私にも今ならわかる気がした。



なぎさ「……あすみはいつも無頓着なのです」

あすみ「別にいいじゃん。片目見えないのはちょっと不便だけど他に困ることもないよ。見た目もどう見ても死んでるってとこから脱せられればいい」

なぎさ「色んなことが終わって余裕が出来たら、いつかちゃんと治します」

あすみ「『ちゃんと』は治んないよ」

なぎさ「それも……いつか」

あすみ「………」

なぎさ「あすみのとこにもまた戻ってきます。だから、いつまでもこんなところでひとり寂しく隠れていないでください」




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