11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:43:12.87 ID:MbHh/3qi0
志保「ふう、よしっ。」
レッスンを終え、少し休憩して帰り支度をしていると、プロギューサーがやってきた。
P「お疲れ、頑張ってるな。」
志保「プロデューサー。」
P「あまり根をつめすぎるなよ、って、言っても無駄か。」
志保「別に、このぐらい何ともないですから。」
P「ふーん?まあ、お前はそう言うだろうな。」
よっこらせ、と言いながらプロデューサーはレッスン場の床に腰を下ろした。
P「・・・初めて見たときから一生懸命で、まるで回り続けてないと倒れてしまう独楽みたいなやつだな、って思ってたよ。
でもな、一人で回り続けられる時間なんて、たかが知れてるんだ。本当に強いのは、歯車みたいなやつだよ。
他人からエネルギーをもらって、自分も他の誰かを回してやる。そんな風に周りと支えあったほうが効率的だろ?」
志保「・・・ご心配なく、私は止まったりなんかしませんから。」
P「でもなあ・・・」
志保「アイドルになれただけで満足しているような人達と足並みを揃えて、一体どこに行けるっていうんですか?」
そうだ、私はトップアイドルになりたいんだ。千早さんや、他の765ASのみんなみたいに。今の私にとっては、それこそ星のように遠い存在だ。そんな人達に追いつくには、生半可な覚悟ではいけない。本気で努力しなくちゃ。余分なものは切り捨てて、ただ一つの目的のために進んでいく。そう、ただただ上を目指して、宇宙に向かって飛んでいくロケットみたいに。そうしないと、星々の高みになんて手は届かない。
P「・・・志保、やっぱりお前無理してるだろ。千早と一緒にレッスンするようになってからか?お前、普段千早とどんな話をしてるんだ?」
志保「別に、プロデューサーには関係ないでしょう。それに私は無理なんてしてません。」
P「関係なくなんてない。千早にレッスンを見てもらった方がいいと言ったのは俺だからな。」
志保「そういえばそうでしたね。プロデューサーの判断は間違ってないと思いますよ。それじゃあ、私はもう帰ります。お疲れさまでした。」
P「あ、おい志保!」
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