19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:57:07.93 ID:MbHh/3qi0
春香さんに誘われて行ったのは、千早さんが出演する音楽イベントだった。
春香「あ!ほらもうすぐだよ、千早ちゃんの番!」
志保「そうですね・・・」
春香「どうしたの?なんだか元気ないみたいだけど・・・」
志保「いえ、そんなことは・・・」
正直、あまり気は進まなかった。
今朝の夢のせいだろう。今までよく知っていると思っていた千早さんのことがよくわからなくなってしまった。
今千早さんのステージを見ても、私は今までのように感動することができるのだろうか。
志保「あの、今日はどうして私をここに誘ってくれたんですか?」
春香「実はプロデューサーから、志保ちゃんが何だか悩んでるみたいだって聞いてね。
千早ちゃんのライブみたら元気になるかなって。」
志保「・・・ありがとうございます。でも。私は・・・」
でも私はもう、自信がないんだ。私はあの人みたいにはできる気がしない。
私にはもう、あの人についていくことは、あの人の背中を追いかけることは、多分できない。
そう言おうとした私の言葉は歓声によってかき消されてしまった。
千早さんがステージに登場したのだ。
春香「あ!始まるよ!」
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