アイマス×プラネテス
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:06:31.98 ID:MbHh/3qi0
志保「夜空の星って、近いように見えても、実際はものすごく離れてるんですよね。」

あの宇宙で、ただ一人ひたすらに上を目指して進み続けた先の暗闇の中で、

孤独に耐えて輝き続けられる人だけがトップアイドルになれるんだろうか。

固い絆で結ばれているように見える765ASの皆もそうなのかもしれない。

地上にいる私たちからは隣り合って、星座を形作って夜空を彩っているように見えるけれど、本当は遠く離れていて、

一人一人がひとりぼっちでただ全力で輝いているだけなのかもしれない。そんなことを考えた。

春香「・・・どうかしたの?」

志保「実は、最近色々考えてたんです。」

仲良しこよしでなにができるのか。

その一瞬一瞬の自分の全力を出さずに回りと足並みを揃えて、一体どこにいけるというのか。

常に全力で進み続けて、古い自分を越えていく。そうでなくては上になんていけはしない。

余分なものを切り捨てて、ただ1つの目的のために作られたロケットのように進み続ける。

そうでなくては、第二宇宙速度を越えるエネルギーなんて出やしない。重力を振りきることなんてできないんだ。

でも、全てを捨てて辿りついた真っ暗な宇宙の中で、一体どうやって輝けばいいのか、分からなくなってしまったんだ。

千早さんのようになりたいと思っていた。なれる、とも思っていた。けれど自分は千早さんのことなんて何も分かっていなかったんだ。

目指していた姿を急に見失って、今まで自分がしてきたことが正しいのか、分からなくなってしまった。


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