エーミール「そうかそうか、つまり君はそんなやつなんだなッッッ!」
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15:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:23:49.55 ID:I1u0gJJC0
エーミール──

この少年は、非の打ちどころがないという悪徳を持っていた。


以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:24:19.56 ID:I1u0gJJC0
すなわち、この戦いは──ホネカワとデキスギの代理戦争である。

かつての冷戦で、東側と西側が争ったように、ぼくとエーミールも争うのだ。


以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:25:01.82 ID:I1u0gJJC0
さっそく、ぼくはエーミールにコムラサキを見せた。



ぼく「どうだい? コムラサキだ、珍しいだろう」ムフッ
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:25:28.81 ID:I1u0gJJC0
展翅の仕方が悪いとか、右の触角が曲っているとか、
左の触角が伸びているとか、足が二本かけているとかいい、
そのうえ、そもそもこれはコムラサキではないというもっともな欠陥を発見した。


以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:25:59.57 ID:I1u0gJJC0
一通りの評論を終えると、エーミールはいった。



エーミール「どうだろう」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:26:35.17 ID:I1u0gJJC0
ぼくは愛しいコムラサキと引き換えに手に入れた大金で豪遊しながら、エーミールを憎んだ。



ぼく(エーミールのヤツ……許せない!)
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:27:02.16 ID:I1u0gJJC0
それから二年後──

町じゅうにあるウワサが広まった。


以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:28:00.27 ID:I1u0gJJC0
ヤママユガ──



ぼくにとって、ヤママユガほど熱烈に欲しがった蝶はなかった。
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:28:31.42 ID:I1u0gJJC0
ぼく「ヤママユガってのはすごいんだ……」

ぼく「なにしろ、ヤマで、マユで……ガなんだからさ!」

級友C「アハハッ!」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 12:29:23.17 ID:I1u0gJJC0
善は急げ、悪も急げ、と歴史家リヴィウスはいっていた。

ぼくは、エーミール宅への侵入を決意した。


以下略 AAS



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