タツマキ「このハゲも一緒に暮らすから」ブブキ「はあっ!?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/24(金) 21:50:16.93 ID:5NhpqbcGO
「入りなさい」
「お、お邪魔します……」

車ごと連行されたのは高層マンション。
その最上階のフロアの庭に、着地した。
ブブキ組の運転手はそこから紐なしのバンジージャンプを強要されて、既に居ない。

一応、姉の能力によって墜落寸前で一命は取り留めたようだが、落下中のドップラー悲鳴は実の妹たる私ですら恐怖するほどのまさに断末魔であった。

「お邪魔しますじゃなくてただいまでしょ」

という経緯で玄関からではなく、庭に面したベランダから姉の自宅に上がることになった私に、姉はまず挨拶の仕方を注意した。

「でも、ここはお姉ちゃんの家で……」
「今日からはあなたの家でもあるわ」
「いや、私には自分の家が……」
「あなたの家はここ。わかった?」

姉は昔から基本的に人の話を聞かない。
こうと決めたら聞く耳をもたない人だ。
無論、口答えは許さず意味をなさない。

「……はい。ただいま、お姉ちゃん」
「おかえりなさい、ブブキ」

だから私は渋々従う他、選択肢はなかった。


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