佐々木「今度、洗いっこしようか?」キョン「は?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 21:14:17.59 ID:I1wck53cO
「そろそろ、雨がやみそうだな」
「うん。そのようだね」
ようやくまとまった髪の洗いっこ計画に満足しつつ、再び窓の外を見やると雲の隙間から陽の光が差していた。雨脚もだいぶ弱い。
それなのに、ポタポタと、雨音が聞こえる。
「ん? どこかで雨漏りでもしてるのか?」
そう訝しんで天井を見上げるも、雨漏りらしき跡は見当たらない。しかし、ポタポタと。
床を見ると、それなりの大きさの水溜りが。
「なんだ、この水溜りは」
「……キョンが悪いんだもん」
「佐々木……?」
「僕、こんなにいろんな意味で感情が昂ったの初めてで、だから、止まらなくて……」
なるほどな。そう来たか。ならば仕方ない。
「ううっ……ごめんね、キョン」
「謝るな、佐々木」
「でも、僕こんなにも大きな水溜りを……」
「雨漏りをしたのは俺だ」
「へっ?」
ちょろん! と、俺は『上書き』をしてやる。
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