29:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:42:59.05 ID:nI3QwB+a0
優のお墓の前で手を合わせる。
あの子がいなくなって、私はつらい現実から逃げるように歌や音楽にのめり込んでいった。
そして、自分は毎日喧嘩してばかりの両親とは違う、と自分を正当化するために『優のために歌わなくてはいけない』と思い込んでたんだ。
私はそんな自分のための言い訳に、いつの間にか縛られてしまっていた。
そしてその苦しみを私は両親にぶつけてしまっていたのだ。
二人だって辛くないはずなかったのに。悲しくないはずなかったのに。
そんな悲しみを乗り越えて、二人は前に進もうとしていたのに。
忘れたくても、忘れることなんてできない。
でも、覚えていたくても、いつかは忘れてしまうんだ。
だから、ごめんね、優。
今は、前に進むわ。
いつか、お母さんやお父さんと一緒に、笑ってあなたのことを思い出せるように。
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