高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2020/09/07(月) 18:58:52.21 ID:2lWBzScl0
「はああああああああ!」
夏になってだいぶ日が長くなってきたとはいえ、今の時刻は17時40分前後だから、暗くなってきている。昼間の照り付けるような暑さは今は和らいでいて、時折海の方から涼しい風が吹いてくるのが心地よい。合同練習を切り上げた、あやめちゃん、あずきちゃん、私といういつものメンバーは、帰路についていた。そんな中、あやめちゃんがいきなり大きな声を出したかと思うと、オールを高く掲げた。そして再び叫ぶ。
「秘奥儀・鳳天の舞!」
そして、あやめちゃんは高く上げていたオールを振り下ろす。オールが水面にぶつかり派手な水しぶきを上げる。
「きゃっ!?」
水しぶきがもろにかかってしまった。あずきちゃんはいつの間にかあやめちゃんのそばから離れていた。いつのまに……
「……あれ、全然進みませんね……」
あやめちゃんは自身にかかる水しぶきなんて気にも留めていない様子で首を傾げながらそう呟く。
「あやめちゃん、急にどうしたの?」
私はいきなり奇行に走ったあやめちゃんに尋ねる。
「いやあ、それがですね。昨日部屋の片づけをしていたら、『プリマをねらえ!』を最初から読み直してしまいまして……」
「『プリマをねらえ!』?」
「あれ、藍子ちゃん知らない?ネオ・ヴェネツィアで昔っから流行ってる水先案内人のマンガ」
いつの間に戻ってきたあずきちゃんが私にそう尋ねてくる。
「ううん、知らない」
「そっかぁ。面白いんだよ、『プリマをねらえ!』。女王カンパニーってところの水先案内人・アイリスちゃんが主人公でね、レースしたり、オールで波を起こしたり、空を飛んだり、巨大な津波をたたき割ったりする熱血スポコン超絶ド派手アクションバトル少女漫画なんだよ」
「……な、なんだかすごそうなマンガだね……」
「その通りです!そして私を水先案内人への道に誘った作品でもあります!」
あずきちゃんの説明を受けて、あやめちゃんが声高に叫ぶ。
「昨年の三月を最後に『Nice!プリマをねらえ!』は休載していますが、私の心の中には確かにクイーンカンパニーの血が流れているのです!」
「……そ、そうなんだ……」
「そ。見ての通りあやめちゃんは大の『プリマをねらえ!』ファンだから、こうなると止まらないんだよね〜。忍者好きにバトル水先案内人好き……戦闘民族かな」
「時には忍び、時にド派手に。これが私のモットーですから」
「で、さっきの鳳天の舞って言うのが、その『プリマをねらえ!』の主人公・アイリスちゃんが使う技なんだけど。あやめちゃん、高まるとよく技の練習をするんだよね」
「その通りです!」
あやめちゃんはそう言ってオールを横にして両手で持って掲げた。
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