高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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66: ◆jsQIWWnULI
2020/09/07(月) 19:03:46.27 ID:2lWBzScl0
「……そうか、縦にオールを入れる、か……」

藍子殿とあずき殿と別れてオレンジぷらねっとの社屋付近まで来ました。ここ間⒟家売れば後は体が自動的にゴンドラを運ぶことができます。私はもう一度藍子殿の言った言葉を思い出しました。そして、周囲を二、三度確認し、誰もいないことを確かめました。

「……よし」

誰もいないことを確認すると、私はゴンドラを漕ぐ手を止め、一度深く大きく深呼吸をしました。その間にオールの軌道を頭の中にありありと思い描く。オールを振り上げ、斜め45度の角度で縦にしたオールの面を水中に入れ込み、すべて入ったところで回転させ、そのまま押し上げる。大量の水が掬い上げられ、ゴンドラが勢い良く前進する姿が見えました。

「見えた!秘奥義・鳳天の舞!」

叫びと共にシミュレーション通りに体を動かす。面を立てたオールは水しぶきを上げずに入っていく。じゃぼんという音が鈍く響く。面がすべて入ったことを確認すると、オールを回転させ振りぬく!

「んなああああああ!」

叫びと共にオールによって水がかきだされる。ゴンドラがグンと進む。

「やった!」

私は思わずガッツポーズをしまた。後ろで水しぶきが水面に落ちる音がしました。そして

「あ〜や〜め〜?」

という声も。

「ひっ」

私は恐る恐る振り返りました。するとそこには、びしょぬれ姿のアーニャ・ドストエフスカヤ殿があったのです。


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