高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2020/09/13(日) 20:14:03.36 ID:AmsHkCZS0
「あっつ〜い」
あずきちゃんが膝を抱えるようにしてうずくまる。
「あずき殿、身体を密着させては余計に暑くなるばかりです」
「たしかにー」
溶けた表情のあずきちゃんとは正反対に涼しい顔をしているあやめちゃん。
「あやめちゃんは暑くないの?」
私が尋ねると、あやめちゃんは
「暑くない、といったら嘘になりますが、心頭滅却・火もまた涼しの気持ちでいますから」
と答えた。
「何それ?しんとーめっきゃく?」
「心頭滅却・火もまた涼しです」
「どういう意味なの?」
「そうですね……アーニャ殿から教わった言葉なので詳しくはわかりませんが、心を落ち着かせれば火も涼しく感じる的な感じだと思います」
「へー。アーニャさんは相変わらず難しい言葉を知ってるよね」
「そうですね」
あずきちゃんとあやめちゃんの二人がそんな話をしているのを聞きながらゴンドラを漕ぐ。いつもの楽しいひと時。だけど……
「……心を整えても暑いよねぇ……」
私はそう呟いた。
「あ、暑さで思い出した」
するとあずきちゃんはいきなりそう言った。その顔は言葉通り、何かを思い出したようだった。
「明日から三日間、夜光鈴市だよ」
「夜光鈴市?」
私は聞き返す。
「そう。藍子ちゃんは風鈴って知ってる?」
「聞いたことは」
「夜光鈴っていうのが、火星の海底だけでとれる石を使った風鈴のことで、その石が夜になると光るから夜光鈴っていうんだ。夜光鈴市は夜光鈴を売ってる市のことだよ」
「へー。夜光鈴……どんなのなんだろう……きっと素敵なんだろうなぁ……」
「では、明日三人で行ってみましょうか」
「良いね!夜光鈴は夜光鈴市でしか販売されないし、夜光鈴市は明日からの三日間しかやらないから、可愛いのはすぐに売れちゃうんだよね。だから、早めに行こうよ」
「そうしましょう」
そんなわけで。あれよあれよというまに夜光鈴市に行くことが決まった。
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