高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2021/03/04(木) 20:08:50.61 ID:+fCS+15r0
「さあ、お弁当も準備はばっちり!アリア社長の準備も?」
「ぷいちゅ〜!」
アイさんに尋ねられて、アリア社長が元気に返事をする。
「藍子ちゃんの準備も?」
「準備万端です!」
普段練習には持って行っていないが、今日はカメラも首にぶら下げて、いつでもシャッターを押せるようにしている。
「それじゃあ、藍子ちゃん。ゴンドラを出して」
「はい!」
ピクニックとは言いつつ、しっかり私のゴンドラ練習にも付き合ってくれるアイさんは、やっぱり素敵な人だと思う。私はいつも使っている練習用のゴンドラを解き放つと、船着き場ぎりぎりまでゴンドラを寄せた。
「お手をどうぞ」
「ありがとう」
アイさんは私の手を取ると、ゴンドラへと乗り込んだ。
「アリア社長も、どうぞ」
「ぶいちゃい!」
アリア社長も私の手を取ると、ゴンドラに乗りこんでいった。二人が座るのを確認した後、私は言う。
「それでは、出発します!」
ゆっくりとゴンドラを漕ぎだす。オールから伝わる水の感触は上々。昨日よりも鋭角さを感じるということは、気温と同じで水温も下がっているのだろう。二人を乗せて、私はいつもの練習コースへと向かった。
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