12: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2020/08/09(日) 23:30:40.83 ID:S7yVE8bX0
○
簡単にシャワーで足を流したあとは、車に戻って汗を拭いてから着替えた。
午前のうちに着替えのストックを使ってしまうとは思っていなかったので、このペースでいけばどこかで適当な服を購入しなければならないかもしれない。
その旨をプロデューサーに伝えると、俺もこの着替えで最後だよ、と笑っていた。
それからは車に再び乗り込んで、私達は江ノ島を後にする。
ここまで来ておいて観光をしないのはもったいないとも考えたけれど、結局そうはせずに来た道を戻る形で車を走らせてもらった。
「それで、次は?」
「アイスと飲み物でしょ?」
「だから、どんな」
そういえばそういう決まりだった、と今日のルールを思い出す。
チョコレート系で、それでいてそこまでくどくなくて。などと頭の中の検索条件を絞り込んでいく。
「ハート型のピノ」
「……また、無茶振りをしますね」
「大丈夫だよ。私達なら」
「なんか、凛がそう言うとそんな気がしてきた」
滑らかに車を左折させ、プロデューサーはコンビニの駐車場へと入る。
そうして車を停めてエンジンを切ってすぐに、私も彼も一目散に店内のアイスのコーナーを目指した。
「引けるかなぁ」
「案外、すぐ引けるかもよ」
「お腹壊す前に引けたらいいけどな」
とりあえず、ということで五つばかりのピノと各々の飲み物を手にレジへと向かう。
そこから、私達の果てしない戦いが始まった。
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