高坂桐乃「黒猫とより戻したら?」高坂京介「は?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:58:30.97 ID:h16Rbuf2O
「う、うう……」
「あ、起きた」
「くぅ〜っ……頭痛てぇ」

気づくとそこは自室で、ベッドに寝ていた。
桐乃が傍らに居て時間が巻き戻った感覚だ。
もしかしたらうたた寝でもして全部夢かも。

「ね、兄貴」
「なんだ、どうかしたのか?」
「これ見て」

腫れあがったタンコブをさすりつつ、桐乃に促されるまま、ノートPCの画面を見やると。
兄に尿をひっかける妹の絵がそこにあった。

「兄妹でもおしっこだけなら平気だよね?」
「当たり前だろ」

それを禁じる法はないので俺たちは自由だ。

「良かった」
「ん? 良かったって、何が?」
「兄貴の……妹に生まれて」

しみじみそんなことを言われたら、照れる。

「さあーって、どうやってよりを戻すかな」

照れ隠しにそんなことを口にすると桐乃は。

「俺におしっこをかけてくれって頼めば?」

そんな憎まれ口を叩き、しかしなるほど、それは存外名案だと気づいて、持つべきものは"出来た妹"かも知れないと、そう思った。

後日。
桐乃の助言の通りにこちらの意向を黒猫に伝えたところしばらく音信不通となり、俺の妄言を聞きつけた幼馴染みにグーで殴られ説教され、誤解を解くまでに多大な時間を要したことなどはもはや、語るまでもないだろう。


【俺の妹がこんなに変態なわけがない】


FIN


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