18:名無しNIPPER
2020/08/25(火) 23:19:16.22 ID:3yCcBKwD0
◆
翌朝の私はひどい顔をしていたんだと思う。
洗面所で鉢合わせたお姉ちゃんから、「なにかあったの?」とひどく心配されてしまった。
そんなお姉ちゃんに「なんでもないよ」と嘘をついた私は、ふと最後にお泊まりした日のあかりちゃんを思い出した。
ともこ「お友達とケンカでもした?」
ちなつ「もう、なんでもないってば」
ケンカという言葉に少しずきっとした。
むしろケンカのほうが良かった。もしもこれがただのケンカだったら、仲直りして済む話だ。
だけどそうじゃない。あかりちゃん、いっそ怒ってくれたらいいのにな、なんて理不尽なことを思った。
ちなつ「私もう行くね」
ともこ「え、朝ごはんは?」
ちなつ「いらない」
ともこ「まだ遅刻するような時間じゃないでしょ?」
ちなつ「今日は急いでるの」
きゅっと髪を結い終える。
鏡に映るのはいつものツインテールな私の姿。
うん、ばっちり。大丈夫。いつもと変わらない私だ。
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