766:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/03(火) 00:52:29.99 ID:V1qeujs60
 エッサホイサ エッサホイサ 
  
  
 女戦士「盗賊!!もうバリケードの設置は民兵に任せて良い…こちらへ来るんだ」 
  
 盗賊「ふぅぅ…次はどうすんだ?」 
  
 女戦士「貴族居住区と中央の通路でもみ合いが始まっている」 
  
 盗賊「衛兵が出て来てんのか?」 
  
 女戦士「民の返還を要求してきているのだ…もちろん断っているが…直に戦闘になりかねん」 
  
 盗賊「マジかよ…こっちは保護してる立場だろうに…」 
  
 女戦士「こちら側に戻って来た男共の話では貴族特区の方が物資は豊富にあるらしい」 
  
 盗賊「麻薬漬けにしておいて民を保護してるつもりなのか?」 
  
 女戦士「黒死病の恐怖と苦痛を和らげる為に配布されているらしいが…」 
  
 盗賊「あっちにはあっちの正義があるってか…この惨状をちゃん判断出来る奴いねぇのかよ!」 
  
 女戦士「集団心理が働いているのだ…きっかけが無いと折り合いが付かん」 
  
 盗賊「きっかけって…」 
  
 女戦士「貴族院の要求は王族の拘束…つまり国王が降伏すれば一旦収束する」 
  
 盗賊「それを国家転覆て言うよな?そんなん国王が承諾する訳無ぇ」 
  
 女戦士「その通りだ…だから戦闘が起きる」 
  
 盗賊「矛先がこっちに来るのは筋がおかしい」 
  
 女戦士「こちらが国王と繋がっていると知られた場合は先に殲滅に来る…だろうな」 
  
 盗賊「こっちはまともな武器持った奴居ねぇぞ?」 
  
 女戦士「んむ…備えておかんと一気に奪取されてしまう」 
  
 盗賊「城に詰めてる精鋭兵は出て来れんのか?」 
  
 女戦士「下水の掘削作業が終わって居ない…まだ通れないのだ」 
  
 盗賊「戦力差は分かってるか?」 
  
 女戦士「城の精鋭兵500フィン・イッシュ民兵500に対し貴族居住区には衛兵2000程」 
  
 盗賊「数も装備も差があり過ぎる…勝てる訳無ぇ」 
  
 女戦士「やはり内郭の上に居るラットマンリーダーが鍵だな…貴族院側が中央に出て来られないのは城から背後を突かれたくないからだ」 
  
 盗賊「ギリギリの膠着状態か」 
  
 女戦士「だが装備の整った衛兵が数十人中央に出て来ただけでこちらは大打撃なのだ」 
  
 盗賊「バリケード上からクロスボウで構えるのが有効だ…船に予備は無いか?」 
  
 女戦士「無い…だが木材はある…即席で良いから弓と矢を作ってくれ」 
  
 盗賊「矢尻用の鉄は!?鳥の羽はあるんか?」 
  
 女戦士「無い…なんとかしろ」 
  
 盗賊「フィン・イッシュの軍船には無いのか!?」 
  
 女戦士「無い…」 
  
 盗賊「ぐはぁぁ材料が何も無いじゃどうにもなん無ぇ…まてよ?石は腐る程あるな…スリングだ!!」 
  
 女戦士「ほう…それは良い!!お前に相談して正解だった」 
  
 盗賊「スリングなら素人でも使える!ローグ来い!!ロープと皮集めて来い…今からスリング作るぞ!!」 
  
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