22:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:49:19.49 ID:66ORp3Ez0
 勇者「僕はどうやって彼女の力を封じているか聞いただけです。 
 どうして、どうすれば彼女の力を戻せるか教えてくれたんですか。」 
 	 
 兵士「理由なんてねえよ!それを知りたかったんだろうが!他意はねえよ、本当だ!」 
  
 今度は薬指の爪にナイフを当てながら質問する。 
  
 勇者「教えてください。彼女に薬を飲ませなかったら、どうなるんですか。」 
  
 兵士「・・・分かった、言うよ。言えばいいんだろうが。」 
  
 勇者「・・・」 
  
 兵士「あの女は精神的に不安定になっている。その上長期間薬で無理やり魔翌力を抑え込んでいるし、しかも視力と聴力を失っている。この状態で薬が切れれば、魔翌力が暴走する可能性があるらしい。」 
  
 勇者「・・・その薬はどこにあるんですか。」 
  
 兵士「あと一週間分はここに備えがあるが、実際の所は一週間持つか分からない。 
 耐性ができているのか、効き目がどんどん短くなってきてるんだ。 
 だから俺たちも焦ってたんだよ! 
 薬が効かなくなってこの女が暴走すれば、俺たちはこの塔ごとぺちゃんこだ。」 
  
 戦士の方に目をやる。どうやら今度は本当らしい。 
  
 兵士「これで、知ってることは全部話した。もういいだろ?解放してくれ!」 
  
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