28:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:57:37.32 ID:66ORp3Ez0
 勇者「それでも、僕は理解したいと思っています。教えてください。あなたの親しい人が、あなたのしたことを知ったらどう思うと思いますか。」 
  
 兵士「うるせえな。親しい奴なんていねえよ。[ピーーー]ならさっさと殺せ。いつまでもくだらない質問してんじゃねえよ。」 
  
 勇者「僕はあなたに危害は加えません。」 
  
 兵士「ハッ。これだけ拷問しておいてよく言うぜ。」 
  
 勇者「それは情報を聞き出すために必要だったからです。あなたに罰を与えるとしても、それは僕ではありません。」 
  
 そう言って僕は離れた所で寝ている彼女に視線を移した。彼女はまだ眠っている。 
  
 兵士「あいつに、自分が受けた苦痛をやり返させるわけか。お前の方が悪趣味じゃねえか。」 
  
 勇者「そんなつもりはありませんが・・・彼女が今回の事を乗り越えるためにあなたたちが必要になるかもしれません。だから、僕があなたたちにすることは何もありません。」 
  
 兵士「・・・」 
  
 勇者「もう一度聞きます。あなたはどうしてこんな事をしたんですか。どうしてこんな事が楽しかったんですか。どうして、彼女を可哀想だと思えなかったんでしょうか。」 
  
 兵士「知らねえよ。関係ねえだろうが。」 
  
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