53:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 23:26:24.98 ID:66ORp3Ez0
 魔法使い「戦士さんはどこ?」 
  
 そう聞かれ、戦士の方に目を向ける。 
  
 魔法使い「この人が戦士さん・・・?もっとむさ苦しい人を想像してたんだけど、イメージと違うのね。もしかして、あなたの脳内で補正がかかってるのかしら?」 
  
 悪気はないのかもしれないが、すごく失礼なことを聞いた。 
  
 勇者「いやあ、どうだろう。あはは。」 
 戦士「知らねえよ、うるせえな」 
  
 戦士がぶっきらぼうに答える。 
  
 魔法使い「これからよろしく。」 
  
 自分の目では戦士が見えていないはずだが、器用に戦士に向かって握手を求めて言う。 
  
 戦士「ああ、よろしく。」 
  
 握手をする二人を見て、何だかこの旅も楽しくなりそうだな、なんて考えていた。 
  
 勇者「よし、じゃあ行こうか。まずはこの町を出よう。塔の兵士の生き残りや君の友達と決着をつけるにしても、ほとぼりが冷めるまで待った方がいいと思う。それでいいかな?」 
  
 魔法使い「ええ、大丈夫よ。」 
  
 戦士「そろそろ骨のある相手と戦いてえなあ。」 
  
 そしてできることなら、他の二人にとってもこの旅が生きる理由になってくれたらいいのに、とも思った。 
  
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