望月聖「台風の夜、心臓の音」
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22: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/09/20(日) 22:36:47.24 ID:8MIOg9Ye0
聖「事務所で……見たことある」

ほたる「知ってます……りあむさんがモデルのお喋りぬいるぐみです……」

洋子「前にプロデューサーが言ってたような?」

ほたる「りあむさんカワイイから……ぬいるぐみにしてみようって」

聖「撫でたりすると……喋ります」

洋子「それじゃあ、撫でてみよう」

りあむ人形『もっとナデナデしろ!りあむちゃんはカワイイだろ!?』

ネネ「喋った、りあむさんの声ですね」

洋子「要望が多い人形だなぁ。たぶん、りあむちゃんがセリフも考えてるよね」

ほたる「揺らしても反応してくれますよ……」

洋子「こうかな?」

りあむ人形『バブゥ!もっとぼくを甘やかそう!』

ネネ「……」

ほたる「……」

聖「ぬいるぐみの胸についてるバッジ……」

洋子「りあむちゃんがいつも付けてる毛が生えた心臓だ」

ネネ「ファンの間でも有名らしいですよ」

洋子「これ、動いてるね。本当の心臓みたいに」

聖「トク、トク……って音がする」

ほたる「心臓の音は安心するから……りあむさんの提案でつけてもらったみたいです」

ネネ「結構響きますね」

洋子「つかぬこと聞くけど、これ発売したの?」

ほたる「試作品は2つくらい作ったんですけど……声入れてみたら、その……ちょっと……」

洋子「うん、売らないのが正解」

聖「とってもカワイイのに……」

ほたる「はい……なので、ひとつは事務所に……もうひとつがここに」

洋子「床に落ちてて、建物が揺れてるから反応したみたい」

ほたる「たぶん……私もそうだと思います」

聖「でも……どうして、こんな所に……?」

ネネ「ここは前から空き部屋でしたよね」

ほたる「少し前に……杏さんの部屋をCuPさんとお掃除したんです……その時に荷物置き場にこの部屋を使ってて」

ネネ「杏さん、荷物が多いですから」

洋子「その時に置いてかれちゃったんだ」

ネネ「杏さんが引き取ったんですか?」

ほたる「いつも寂しいそうに見てくるんだよ……とか言ってました」

聖「杏さん……やさしい」

洋子「引き取ってくれたのに置いてかれちゃったのか、寂しいから呼んだのかな」

ネネ「はい、一緒に談話室に行きましょうか」

洋子「そうだね。でも、いきなり話すとうるさいから電源はオフにしておこう。これかな?」

りあむ人形『おやすみ。ぼくを寝ているうちに置いてかないでよ。約束だぞ』

ネネ「……」

洋子「……」

聖「おやすみなさい……」


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