131:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:02:34.36 ID:V4s4JV6AO
 「亜美君、真美君、少し聞きたいことがあるんだが…」 
  
 「ん?聞きたいこと?」 
  
 「ゲームの裏技とか?」 
132:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:04:58.24 ID:V4s4JV6AO
  いまいちピンと来ていない二人に、私は続ける。 
  
 「ほら、芸能事務所は他にもたくさんあるだろう?765プロ以外の事務所に入ろうと思ったことはないかな?」 
  
 「えー、そんなの…」 
133:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:05:33.86 ID:V4s4JV6AO
 「でも、よく考えても、ここ以外の事務所はあり得ないっしょー」 
  
 「そだねー、あり得ないねー」 
  
  さっきまでぐるぐると色んな表情で思案していたというのに、本人たちはもう結論を出したようだ。 
134:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:07:37.72 ID:V4s4JV6AO
 「何故か…は聞いてもいいかね?」 
  
 「だって他の事務所に行ったらみんながいないじゃん」 
  
 「そうだYO!はるるんも、りっちゃんも、ひびきんもみーんないなくなっちゃやだもん!」 
135:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:08:12.93 ID:V4s4JV6AO
 「まあピヨちゃんも兄ちゃんも社長さんもみーんな一緒に違う事務所になるんなら悪くないけどね!」 
  
 「…それって違う事務所って言えるの?」 
  
 「あり?」 
136:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:08:49.84 ID:V4s4JV6AO
 「そこに私も入れてくれるのかい?」 
  
 「当たり前っしょ?」 
  
 「社長が居ないと始まんないじゃん!」 
137:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:09:31.70 ID:V4s4JV6AO
 「社長、真美たちがお猿の着ぐるみ着て写真撮っても怒んなかったじゃん!」 
  
 「いや、もちろん怒られないことばっかりがいいってわけじゃないけど…」 
  
 「ほら、そこは兄ちゃんとりっちゃんがパパとママ的にダメなことはダメって言ってくれるし…」 
138:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:10:09.57 ID:V4s4JV6AO
 「ありがとう、亜美君、真美君。とても元気になれたよ」 
  
 「へ?」 
  
 「う、うん…でも…」 
139:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:10:44.31 ID:V4s4JV6AO
 「亜美の方が好きー!」 
  
 「なんの!真美の方がもーっと好きだもんねー!」 
  
 「はぁ!?亜美の方がもっともっともーっと好きー!」 
140:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:11:28.82 ID:V4s4JV6AO
 13 
  
 「ふぅ、なんだか慌ただしい一日だったねぇ…」 
  
  思えばこんなに慌ただしい日々は久しぶりだ。それこそプロデューサーをしていた頃以来かもしれない。 
141:名無しNIPPER
2020/09/22(火) 22:12:06.95 ID:V4s4JV6AO
 「さて、もうそろそろ仕事をしていたメンバーは戻ってくるころか…よし、差し入れの一つでも買ってこようかな…」 
  
  そう決意した私は夕方頃に近くのスーパーへと向かった。明日仕事の子たちも食べられるような…それこそみんながいつも食べているプリンでも買ってこよう。そう思っていたら… 
  
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