【ミリマス】33分探偵ナンナン 黄昏島殺人事件
1-20
1: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:21:01.36 ID:P4tsM+UMO
次回予告なんてなかったので初投稿です。

前作
【ミリマス】33分探偵ナンナン
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1598729368/

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:22:03.02 ID:6YwRzWyB0
ーー目を覚ますと、そこには水と、砂と、空があった。
鼻腔をくすぐる潮の香り。どうやらここは海岸らしい。

「………ここ、どこ?」

以下略 AAS



3: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:23:01.58 ID:6YwRzWyB0
とりあえず砂浜に大きくSOSを書いて、海の反対側すぐの森に分け入る。
正直このスカートで森はきつい。が陽射しが遮られるのは大きい。
熱中症対策に水分と塩分を補給しろ、とは言うが海水をガブガブ飲むわけにもいかない。
であれば、まずはその根源たる陽射し、熱を遮断することが重要だ。
幸い、頑丈な枯れ枝も拾えた。しばらくはこれで草を払って森の探索を続けよう。
以下略 AAS



4: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:24:02.43 ID:6YwRzWyB0
「アカネー!やっぱり生きてたんだネ!!」

「エレナちゃん!」

私の親友、島原エレナが抱きついてくる。
以下略 AAS



5: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:25:02.28 ID:6YwRzWyB0
「先生ー!」

見晴らしのいい高台に3人はいた。担任の桜守歌織先生と、教育実習の秋月律子先生だ。
2人ともかわいい服がボロボロだ。遭難しているんだから当たり前か。
でも海に放り出されたはずなのに律子センセはしっかりメガネはかけていた。すごいな。
以下略 AAS



6: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:26:01.69 ID:6YwRzWyB0
「ところで先生、そのメイドさん?は誰なノ?」

そう、先から一言も発していない謎のメイド。顔立ちは整っているしスタイルもいい。
歳の頃は茜ちゃんとさほど変わらないように見えるけど、眼帯で隠れてない片目はやけに鋭い。
そしてあのメイド服、被服の知識なんてないけどあれは素人目にも上物。秋葉原で客引きをしている人達とは訳が違う。いわゆる「本物」の圧力がある。
以下略 AAS



7: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:27:01.47 ID:6YwRzWyB0
「こちらが二階堂の屋敷となっております」

ここは本当に同じ国なのか?と疑う程度には、大きな屋敷だった。
まあ確かに、この国には櫻井だとか鷹城だとか、規格外の金持ちはいるし、こんな屋敷もテレビで何回か見た覚えはある。
しかしテレビで見るのと実際に目の当たりにするのでは、流石に話が違う。
以下略 AAS



8: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:28:01.93 ID:6YwRzWyB0
「まあまあまあ、ようこそいらっしゃいました」

そう言って出迎えてくれたのはえらい豪華な服に身を包んだ女性。あのマスクはなんだ。
歳の頃は歌織センセと同じくらいかな?落ち着いた雰囲気の美人さんだ。マスクが気になるけど。

以下略 AAS



9: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:29:01.75 ID:6YwRzWyB0
「桜守歌織です。この場を代表して、お礼を申し上げたく存じます。
 ですが、救援が来るまでとなると長く滞在してしまうかと思うのですが…よろしいのですか?」

「あぁ、その事でしたら…すぐにでも問題はなくなると思いますので、ご心配なく。ふふ…」

以下略 AAS



10: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:30:01.53 ID:6YwRzWyB0
「アカネのサービスシーンがあると思った?ザンネン、ソレは残像だヨ!」

風呂上がりにこの子はいきなり何を言ってるんだ。
まあわけのわからないエレナちゃんは放っておくとして。

以下略 AAS



11: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:31:01.67 ID:6YwRzWyB0
「それでは皆様の無事を祝して。乾杯!」

気味のわるいマスクを輝かせた二階堂さんの乾杯の音頭で宴席が始まった。
見た事のない料理が立ち並ぶ。味の想像はまったくつかないけど、美味しそうではある。

以下略 AAS



12: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:32:01.40 ID:6YwRzWyB0
料理はどれも美味しかった。どうやら野菜は島で菜園を拓いているらしく、野菜そのものの味を活かした無農薬のオーガニックな味わいだ。
自家製らしいトマトジュースは舌触りがトロッとしている。妙に鉄分が多かったような気がしないでもないが。
しかし何よりこの肉である。牛でも豚でも鶏でも、勿論魚でもない、今までに食べた事のない肉だ。
わりと大きい肉塊もあるからカエル肉みたいなゲテモノというわけでもないだろう。何の肉だろう?

以下略 AAS



13: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:33:01.65 ID:6YwRzWyB0
「何かご用がございましたら枕元のハンドベルを。直ちに伺います。それと、夜間は屋敷の外に出られることがないよう、お願いいたします」

「わざわざこんな時間に外には出ないよー」

「それではおやすみなさいませ、野々原様」
以下略 AAS



14: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:34:03.02 ID:6YwRzWyB0
翌朝。エレナちゃんが身体を動かす音で目を覚ます。
あくびをしながら何をしているのか訊いてみると

「ラジオ体操だヨー!」

以下略 AAS



15: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:35:01.62 ID:6YwRzWyB0
結論から言うと、案の定歌織センセは爆睡中だった。

「むにゃむにゃ…もう食べられないよぉ」

既視感がすごい。具体的には8時間くらい前にも見た。
以下略 AAS



16: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:36:01.64 ID:6YwRzWyB0
歌織センセが起きたので律子センセを探しに出る。
とは言え、別にアテがあるわけではない。虱潰しに探すには流石に骨が折れる広さである。

「とりあえず北沢さん辺りに話を聞いてみましょうか」

以下略 AAS



17: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:37:01.74 ID:6YwRzWyB0
「ひっ……!」

「……!」

「?どうされましたか?」
以下略 AAS



18: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:38:01.63 ID:6YwRzWyB0
1時間は走り続けたか。森のかなり深いところまで来たらしい。
周囲にメイドの気配はない。とりあえずひと息つけるだろうか。

「律子ちゃん…どうして、あんな……」

以下略 AAS



19: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:39:01.65 ID:6YwRzWyB0
繋がった。
・・・・・・・・
繋がってしまった。最悪のシナリオに。
カニバリズム。食人習慣。人肉を食するという、現代社会における禁断の行為。
二階堂は食人の習慣を持っていた。私達のような遭難者を保護し、殺し、解体し、食べていたのだ。
以下略 AAS



20: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:40:01.70 ID:6YwRzWyB0
「…野々原さん!島原さん!ここは私が何とかします!逃げて!」

歌織先生がメイドの前に仁王立ちになる。

「でもそれじゃ先生が!」
以下略 AAS



21: ◆PkOg.tb5CI[sage saga]
2020/10/05(月) 18:41:01.87 ID:6YwRzWyB0
「そこまでです!!」

誰かの声がした。昨日今日聞いた覚えはないけど、どことなく聞き覚えのある…

「警視庁です!殺人未遂の現行犯であなたを拘束します!!」
以下略 AAS



38Res/32.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice