北条加蓮「藍子と」高森藍子「緑色と紅色のカフェテラスで」-SS速報VIP

北条加蓮「藍子と」高森藍子「緑色と紅色のカフェテラスで」

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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:44:44.39 ID:6fKdO/5v0
――おしゃれなカフェテラス――

北条加蓮「お待たせー。今日も藍子が先なんだね」

高森藍子「加蓮ちゃんを待たせちゃうよりも、加蓮ちゃんを待っている時間の方が、私は好きですから♪」

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:45:13.15 ID:6fKdO/5v0
レンアイカフェテラスシリーズ第１３８話です。

＜過去作一覧＞
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」

3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:45:48.81 ID:6fKdO/5v0
藍子「あっ。加蓮ちゃん――」

加蓮「？」

藍子「……」

4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:46:18.55 ID:6fKdO/5v0
加蓮「……」

藍子「……あ、あれ？　なんだか、怒ってます……か？」

加蓮「怒ってるっていうか……。え、今の何だったの？」

5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:46:48.61 ID:6fKdO/5v0
藍子「加蓮ちゃんが、いつも通りに向かい側に座ったところで……。こんにちは、加蓮ちゃんっ」

加蓮「こんにちは、藍子」

藍子「髪についていた紅葉のひとひら、最初は何かの髪飾りや、アクセサリーかな？　って、思いました。髪にくっついていた、自然の葉だったみたいです」

6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:47:18.17 ID:6fKdO/5v0
加蓮「珍しいね。喧嘩」

藍子「たいしたことではなくて……それに、私が悪いんです。おととい、テレビで紅葉の特集をやっていたから、見に行きたくなっちゃって」

加蓮「ふんふん」

7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:47:48.72 ID:6fKdO/5v0
加蓮「見つかった？　紅葉の綺麗な場所」

藍子「はい♪　その時の写真が……じゃん♪」

加蓮「わ、ぎっしりと紅葉が詰まった写真だ……」

8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:48:17.84 ID:6fKdO/5v0
加蓮「けど、藍子みたいに紅葉の写真は撮ってないね」

藍子「そうなんですか？」

加蓮「誰かさんが撮ってくるだろーし、私はそれでいいやーとか思ってたり。あと、なんか……誰かと紅葉を見に行こうって誘うのも、って感じだし」

9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:48:49.83 ID:6fKdO/5v0
藍子「わ～っ。ごめんなさい、冗談です――って、これだとまるで、加蓮ちゃんとお喋りする時間が楽しくないみたいになっちゃう……？」

加蓮「ふぅーん」

藍子「違います、違いますっ。……って、もう！　分かってて、言ってますよね？」

10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:49:17.79 ID:6fKdO/5v0
藍子「それから、心配しているのがわからないの！　って言われちゃったので……」

藍子「それくらい分かってるもん、って言ったら……なんだか、気まずくなっちゃって」

加蓮「……その話って一昨日起きたことなんだよね。昨日は？」

11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:49:47.90 ID:6fKdO/5v0
藍子「あ、あなたに、このお題を達成することはできますか！？」

加蓮「まあさすがに全種は無理だし、そういうのもいいかもね。藍子がどんな物を持ってくるか興味あるし。……あと、それ何の真似？」

藍子「ありすちゃんが、今度クイズ番組のＭＣをやることになったみたいで……」

12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:50:17.65 ID:6fKdO/5v0
加蓮「でも、そういうのもＭＣがちゃんとできてからの話だね」

藍子「今、すごく練習しているみたいですよ。堂々と言えるように、って。……そうそうっ。もし、失敗してしまっても、動揺しない方法や、パニックにならない方法を聞いているのが、印象的だったなぁ」

加蓮「頭いいじゃん。そういうのってトチらないようにってみんな考えがちになっちゃうけど――」

13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:50:47.98 ID:6fKdO/5v0
藍子「でも、もし本当に不安になっちゃったら……そんなこと思わなくても、大丈夫ですから。アイドルの時は難しくても、私と会う時は、強がらない加蓮ちゃんでいてくださいね」

加蓮「そうするー。もう今更だもん」

藍子「うんうん」

14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:51:18.65 ID:6fKdO/5v0

□　■　□　■　□

15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:51:48.97 ID:6fKdO/5v0
藍子「反対側にしましょうか……。通りかかった人には見えちゃうかもしれませんけれど、逆に、遠くからかぼちゃが見えて、気になったり、食べたいって思ったりするかも！」

加蓮「これなら招き猫ならぬ、招きかぼちゃになるかな？」

藍子「もし気になって、じっ、と見ている方がいたら、かぼちゃの代わりに、私たちが手を振っちゃいましょう♪」

16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:52:18.58 ID:6fKdO/5v0
加蓮「……んっ。これ、中にぜんぜん違う食感が混ざってない？　なんか固い感じの――」

藍子「あっ、本当。これは……アメ？」

加蓮「っぽいけど、ちょっと食感が違うんだよね。なんだろこれ」

17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:52:48.84 ID:6fKdO/5v0
……。

…………。

「「ごちそうさまでした。」」

18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:53:18.40 ID:6fKdO/5v0
加蓮「……あはは。冗談半分で言ったけど、改めて言われるとちょっと照れちゃうね」

藍子「加蓮ちゃんの顔、運んできた葉と同じくらい、赤くなってますよ～」

加蓮「調子に乗るなっ」ﾍﾟｼ

19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:53:48.63 ID:6fKdO/5v0
藍子「加蓮ちゃんは……」

加蓮「ごめんごめん。冗談。ま、前みたいに――約束して、体調を崩しちゃったこと、全然気にしてないって言ったら嘘になっちゃうけどね」

藍子「……もう。その冗談は、ちょっと分かりにくいです」

20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:54:18.07 ID:6fKdO/5v0
加蓮「うんうん。お散歩アイドル藍子ちゃんが出現した！　って騒ぎになって、みんなSNSとかでも話題にしちゃうよ」

藍子「私のことじゃなくて、加蓮ちゃんのことですよ～。……でも、えっと」

藍子「私でも……ちょっぴりくらいは、騒ぎを起こせちゃうかな？」

21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/18(日) 18:54:47.85 ID:6fKdO/5v0
藍子「でも、ゆっくりお出かけしたり、加蓮ちゃんとお散歩したり……そんなできごとも、いつかみなさんに教えてあげたいな」

加蓮「……ふふっ。そう？」

藍子「うんっ。もちろん、加蓮ちゃんのことだけではありません」

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