勇者「勇者放送局のお時間です!」
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81:名無しNIPPER
2020/10/27(火) 23:17:53.06 ID:NptdUDqiO
勇者「ラジオネーム、たからばこのくらやみさんからのお便りです」

盗賊「あいよー」

勇者「失敗談と言うよりは思い出話に近いのですが、覚えていてくれたら幸いです。私が以前世界樹の洞窟でミミックとして宝箱に隠れていた時偶然勇者一行さんが来てですね、「これは是非開けてもらってザラキを受けていただけ無ければっ!!!」と意気込んで口を閉じてワクワクしながら「怖いな〜、怖いな〜」とビビりながら待っていたんですけれど、足音は私の前で止まったと言うのに一向にふたは開けてもらえず、聞こえるのはくすくすと笑う勇者一行さんの声のみ。何かがおかしいな、と思って気づかれないようにそ〜っとふたを開けてみたんですよ。そしたら、なんと………
………どうやらふたにベロが挟まっていたらしく、ミミックだってことが丸見えだったみたいですね。いやぁお恥ずかしい。
結局(至極当然ですが)開けてもらうことは叶わず、その夜は飲み仲間にめちゃめちゃにイジられましたよ。
いやぁ、お恥ずかしい。あれは人生一番の失敗でした。との事です」

盗賊「うん、んん? あったか?」

勇者「あったような気もする」

盗賊「ていうかミミックもお酒飲むんだ…」

勇者「世界樹の洞窟かぁ……あそこ嫌だったなぁ、聖剣のためだから仕方なかったんだけど」

盗賊「ね、床はぬかるんでるわミミックはいっぱい居るわギミック多いわ、もう大変だったよ」

勇者「ま、その分世界樹は絶景だったけどな」

盗賊「うん……あ! あれだ!」

勇者「おお、どうしたどうした」

盗賊「あの、ミミック! ゲームしてた時のやつじゃん!」

勇者「…ん? ゲーム?」

盗賊「覚えてない? 余りにもミミックが多かったからさ、ミミックに1番引っかかった人が負けっていうやつ!」

勇者「あー…あー!!! あったな!そういえば!!! 結局魔法使いが12匹で負けたんだっけか」

盗賊「そうそうそう! 罰ゲームでさぁ、全員分の装備を買うことになって…もう涙目www」

勇者「あん時の顔最高だったなぁ…まぁその後聖剣湖にぶん投げられたんだけど」

盗賊「あれ罰とか当たらないの?w」

勇者「分かんないけど……とりあえずたからばこのくらやみさん、機会があったら一緒に飲みましょう、メール待ってます」

盗賊「勇者が奢るのでね、よろしくお願いします」

勇者「はい! というわけでね、今回は盗賊がゲストとして勇者放送局、第四回目やったんですけれども、どうだった?」

盗賊「焼肉忘れないでね」

勇者「はい! それじゃあ皆さん、次の勇者放送局でお会いしましょう! さよなら!!!」ダッ

盗賊「さよなら〜ってちょっと! 逃げないでよ! 焼肉!!!!」



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