【ミリオンライブ】ちょっとファンタジー劇場
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17: ◆gxyGj7UNSanm
2020/10/30(金) 02:27:00.63 ID:dk3wt1/f0
閑話休題。話題を戻そう。

ともあれ、プライベートまでいちいち言う気はないのだが、さすがに完徹で本を読んでいましたなんて言われたらほっとけないのである。

「というわけで合宿だ」
「はい。この土日、劇場に泊まれるんですよね!
「そう、お前がしっかり睡眠時間とれるようにな。
 あと生活リズム治そうな」
「なんか旅行に来たみたいで楽しいです!」

やかましいわ。
それにしても極端すぎるのだ。
本が好きなのはいいが、本当に寝食を削るレベルとは思わなった。
なので、アイドルデビューのため、劇場でのレッスンを始めた途端、本を読む時間がなくなったらしい。
結果、睡眠時間を削って本を読み始めたとのこと。
さすがの俺も、目にくまができた状態で「この本面白いんですよ!プロデューサーさんも読んでください!」なんて言われたら頭を抱える。

親御さんに相談したところ、若いっていいですよねなんてしみじみ言われたのだが。
それはともかく、普段からエキセントリックなレベルで本を読んでいるらしい。
それこそ若いころにしかできない無茶と言っていいだろう。
とはいえ、さすがに限度がある。どうにか生活習慣を改善させないといけない、というわけで親御さんの許可を得て劇場で泊まってもらうことにした。
最近の人は理解がありすぎて困るというか、あっさり承諾されてこっちが拍子抜けしてしまった。

それでいて、本人はこれから始まる「劇場でのお泊り」に興味深々なのである。

「やかましい。アホみたいに本持ってきやがって……」
「で、でも、移動時間短縮できるならその分本読みたいなって」
「よし、なら移動時間短縮した分で本読んだし今日はちゃんと寝るな?」
「…………はい!」
「よし。信じるからな。あと冷蔵庫に入ってるもんは名前書いているもん以外は勝手に食べていいぞ。
 基本名前書いてないものは封開けてないはずだし。
 飲み物はドリンク剤以外なら飲んでよし」
「ありがとうございます!」
「朝8時くらいになったら、飯でも食べよう、それまでは自由時間だ。
 いいか?寝るんだぞ?」
「はい!」

さすがに、20歳以下の少女を一人で劇場にいさせるわけにもいかない。
今日は俺も、そして男性一人ではまずいということで青羽さんも泊まりだ。
ちらっと視界の端に見覚えのあるリボンと金髪が見えたが知らん。
仮眠室は男用一つと女性用二つしかねえからな?駅まで送ってほしいなら早めに声をかけてほしいもんである。

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