9: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/11/22(日) 21:01:17.13 ID:7tIffwGI0
男「……お、あんたか」
紳士「おや。どうやら上手くいったようで」
男「あんたには感謝してもしきれない。おかげでようやく楽になった」
紳士「とんでもない。貴方自身が頑張ったからです」
男「謙遜しないでくれ。お礼に飯でもご馳走させてくれないか?」
紳士「それではお言葉に甘えましょう。良い店を知っています」
男「へえ、そりゃ楽しみだな」
男(俺は紳士と歩き出す)
男(これから先、どうなっていくかは分からない)
男(それでも、きっと大丈夫な気がする)
紳士「どうしました?」
男「いや、何でも無いよ」
紳士「……乗り越えた苦しみは、そのまま貴方の力になります」
紳士「何を考え、どう動いたか。その経験全てが、この先貴方を守ってくれますよ」
男「おいこら、勝手に人の心を読むな」
紳士「これは失礼。さ、見えてきましたよ」
男「良いね。旨そうな洋食店だ」
男(もう俺は何処にだって行ける)
男(心の中に仕舞った剣が、今も俺の中で熱く脈を打っていた)
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