あなた「空の女王」
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33: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/11/29(日) 18:06:35.07 ID:r/r3W2ps0
部室棟 ヒーリング研究会部室

ヒーリング研究会部員(ファンクラブ8)「今日のお茶です」

あなた「いい香り…リラックスする」

ランジュ「うん……味も…いい…あれ、これは?」

ヒーリング研究会部員「ああ、このビスケットも一緒に食べると良いですよ。マイナスイオンを発するハーブを練り込み、おからベースにした低糖質のビスケットで、ダイエット食品にも使われてるんです」

あなた「ああ、ダイエットの食事制限向けのストレス軽減ってやつ? そういうのも研究してるんだ?」

ヒーリング研究会部員「もちろん。ヒーリング研究会ですから」

ランジュ「おいしい……低糖質っていう割には、ちゃんと甘さもあって…香りもして…」

ぽろ

ランジュ「あ……おかしいな…」ぽろ

あなた「大丈夫?」

ランジュ「…ごめん。こんなに、温かいの、初めて」

あなた「……」

ランジュ「ママは、本当は私を特別扱いしたいんだろうけど、そうしたら示しがつかない。だから……虹ヶ咲学園には最初、入れなかったんだと思う」

ランジュ「それもまた愛情。優しくも厳しく、ママはちゃんと愛してくれてる…けど、仕事で忙しいから、会えないし、パパも殆ど帰らないし…いえでは、広くても、寂しい」

ランジュ「……だから、すごく…空っぽになる」

あなた「………」キリ

あなた「ビスケットもう2、3枚…いや、こういうときは」

ヒーリング研究会「ありますよ、チョコレート。対吸魂鬼特効です」すっ

ランジュ「……そんな時に、スクールアイドルの事を見た。すごく、輝いてて」

あなた「うん」

ランジュ「だから、同じ舞台に立ちたいって、そう思って。急遽レッスンしてトレーニングして…」

ランジュ「……一つだけ、あなたに謝りたいの」

ランジュ「いらないなんて言って、ごめんなさい――――――――あなたは、必要な人」

あなた「――――――――――!」

あなた(これを想定しなかったわけじゃない。いや、想定していた。それもキラークイーンの中は決定事項になりうることだ)

あなた(だけどそれでも、一瞬でも心を動かされてしまった。これが、ランジュか)


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