106: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:24:51.27 ID:5dG4fBjuO
歩夢「あの……なんで、私なんですか?」
そこだけが、1ミリたりとも分からない。
鞠莉『ジムアリーナが台無しになったら、あなただって困るでしょう?』
歩夢「それは……」
侑ちゃんに並び立つチャンピオンになりたい。
その機会が失われることは、私だって嫌。けれども、だ。
鞠莉『こちらからも可能な限り人員は割く。フェスティバルを終わらせるワケにはいかないからね。
でもね。この頼み事は、あなたが一番適任なのよ』
歩夢「適任、って……」
相応の理由もなしに、無責任な言葉……。
鞠莉『ごめんなさい、今はここまでしか言えないの。
何故あなたが適任なのか、時が来たらちゃんと話すわ』
歩夢「……っ」
腰かけていたベッドのシーツを握る手が、ぎゅっと強くなる。
私だって、ジムアリーナは台無しになって欲しくないけれど──
112Res/106.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20