【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 11巡目
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570: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/02/06(土) 22:32:13.85 ID:7J7svnMb0
 ところでなんだけど、ぼくは結構運が良い方である。 
  
 最近はあんまりそういう場面はないけど――昔はもう懸賞とかくじ引きとか当たりまくっていたし、じゃんけんとかも負けたことがない。 
  
 運が良いと言っても運を操作できるわけではない、何処で良い事が起きるかなんて、何時悪いことが起きるかなんてそれこそ神様しか分からないだろう。 
  
 ――もっとも、結果起こったことを運が良かったと判断するか、運が悪かったと判断するかはその当事者に委ねられるわけだけど。 
  
 ユウナ「もぐもぐもぐもぐ……」 
  
 それは、ぼくが朝ごはん兼昼ごはんを食べているときだった。 
  
 「――――え?」 
  
 ユウナ「……え?」 
  
 ステーキをもぐもぐと食べていると、少し遠くからそんな驚いたような声が聞こえてきた。それくらいなら普段はスルーをしてだろうけど――その声は、ぼくがとても良く知っている人の声だった。 
  
 声が聞こえた方を見ると、そこには――――。 
  
 ユウナ「――――お、お姉ちゃん!?」 
  
 ぼくの、大好きなお姉ちゃんが居た。 
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