【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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43: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/01/24(日) 04:39:06.14 ID:lISAVCs00
【夜】


明「ちょっと前まであんなに麻雀してたのに、帰っても麻雀なんて......はぁ」カチャカチャ

京太郎「じゃあ止めるか?」

明「やる」

京太郎「麻雀ジャンキーめ......おっ、悪くない配牌」

明「お父さん!シャミるの行儀悪いよ」

京太郎「へーへー」

照(やっぱり右手で打ってる......)

私は一日中明を観察し続けた。彼女は右手でペンを走らせ、右手でうちわを扇ぎ、そして今も右手で牌をツモっている。
この些末事に対する疑問を抑えることは私には最早不可能だった。

照「ねえ、明」

明「なに?デザートなら冷蔵庫に入ってるけど、選ぶ権利は着順だからね」

照「そうじゃなくて。明って左利きじゃなかったっけ」

照「ご飯の時に右でお箸を持ってたし、今も右手で打牌したよね」

明「えっ?.........確かに、言われてみればそうかも」

照「両利きのトレーニングでもしてるの?ひょっとして部活で強要されてるとか」

京太郎「んな時代錯誤な......いや、作戦のためならあの人はやりかねないな」

明「さ、さすがに先生もそこまで言わないよ!」

京太郎「ならどうして?」

明「どうしてって言われても......えーっと.........」

彼女はしばらく考え込むように黙りこくっていたが、結局は首を横に振った。
利き手についての話がそれ以上話題に上ることはなく、明自身と京ちゃんはすぐに興味を失ったようだ。


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