39: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:12:35.12 ID:Uw1Hn3HT0
 ーー翌朝 
  
 愛莉「あ、遥にみのり。おはよ」 
 遥「愛莉?……ここ一年の廊下だけど。もしかして、待ってたの?」 
 愛莉「アンタたちのことがちょっと気になって……、……たんだけどね。横にくっついてるそれ見たらすっきりしたわ」 
40: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:13:04.17 ID:Uw1Hn3HT0
 愛莉「ーーだーかーらぁー!私を置いてけぼりにすんなっての!」 
 みのり「わっ……えと、あの……愛莉、ちゃん?」 
 愛莉「ちょっと待って、私の名前呼ぶのに時間かかりすぎじゃない?」 
 遥「さっきまでこうしてたから、まだ切り替えが出来てないのかも」 
 愛莉「き、切り替えって……あのねぇ……」 
41: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:13:35.37 ID:Uw1Hn3HT0
 雫「ーー愛莉ちゃん?」 
 愛莉「あ、雫。何、妹に用事でもあったの?」 
 雫「ううん、二人のことが少し気になって……」 
 愛莉「……私もそれで来たんだけどね。この通りよーーって」 
 雫「……あら?」 
42: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:14:16.69 ID:Uw1Hn3HT0
 遥「……ぷぁ。これでお昼まで頑張れる?」 
 みのり「……えへへ。ありがとう、遥ちゃん」 
 遥「ううん。足りなくなったら、いつでも言ってくれていいからね」 
 みのり「よしっ。今日も頑張るぞーっ」 
  
43: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:15:47.47 ID:Uw1Hn3HT0
 ーー1-A 教室 
  
 みのり(ほっぺにキスされちゃった……絶対周りの人にも見られてたよね……) 
 みのり(実はものすっごい恥ずかしいことしてたんじゃ……!?というかさっきからすごい視線感じるし……うぅ……) 
 みのり(……でも……遥ちゃんのキス……このあたりに、ちゅって……) 
44: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:16:35.13 ID:Uw1Hn3HT0
 みのり「んー……ふふー……えへ……」 
 志歩「うわ……想像以上にヤバいな、これ」 
 こはね「あの……みのりちゃん……?」 
 みのり「あ、二人とも来たんだ!おはよう」 
 志歩「おはよう。来たのは私達が先だけどね」 
45: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:17:20.64 ID:Uw1Hn3HT0
 ーー1-C 教室 
  
 遥(なんだかすごい視線を感じるけど……多分さっきみのりとしたことを見られてたから、だよね) 
 遥(……さっきのみのり、可愛かったな……こう……潤んだ瞳で求められる、みたいな感じで) 
 遥(ホントは唇にしてあげたいけど、でもそれは付き合ってる人同士がすることで……) 
46: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:17:56.63 ID:Uw1Hn3HT0
 一歌「桐谷さん、どうしたんだろ……さっきから唸ってるけど」 
 咲希「いっちゃん?」 
 一歌「咲希。桐谷さんのあの感じ、どう思う?」 
 咲希「……んー?なんだかお悩み中みたい……?」 
 一歌「だよね。やっぱり何かあったのかな」 
47: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:18:26.58 ID:Uw1Hn3HT0
 遥(そもそも「付き合ってる」がどういう状態なのかを知らないことには聞きようがないよね。でも仮にそれに合致したとしても別に付き合ってることには) 
 咲希「遥ちゃんっ」 
 遥「わっ……天馬さんに星乃さんも。ごめん、何かあった?」 
  
 一歌「何かあったって……それはこっちの台詞。さっきまでずっと唸ってたし、顔も暗いし……」 
48: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:19:22.99 ID:Uw1Hn3HT0
 一歌「付き合ってるのか分からない、か……」 
 遥「元々どっちから言ったわけでもないから。自然とこうなったというか……」 
 咲希「自然と……?」 
 一歌「……咲希、私達に言われるまで動かなかったから」 
 咲希「うぐ……」 
49: ◆bncJ1ovdPY[sage saga]
2021/01/27(水) 21:20:19.42 ID:Uw1Hn3HT0
 遥「……一つの判断基準にこそなるけど、絶対的な条件ではない……?」 
 一歌「そういうこと。それに……」 
 一歌「咲希って、穂波と付き合ってるの?」 
 咲希「え、アタシ?うーん……付き合ってる……わけじゃないと思うけど」 
 遥「……あんなに好きなのに?」 
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