3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/02/08(月) 23:20:45.88 ID:QpWAPgXRO
数日前のことだ。
いつものように放課後SOS団の部室を訪れると、そこに元文芸部員が鎮座していた。
まるで数千年前からそこに居たように、居ることが当たり前のように、長門が居た。
そんな長門に対して俺はいつものように、よう、だとか、おう、だとか声をかけた。
具体的になんと声をかけたのかは定かではないが、それに対してのリアクションは今もクッキリと脳裏に刻まれている。
「やっほー」
!?
なんだ、今のは。幻聴か? もしくは夢か?
「……なんちゃって」
!??!?
二度の衝撃を受けて俺は撤退を決めた。
文字通り回れ右をして部室から逃げ出した。
とにかく動転していて意味もなく校舎を3周くらいしてから再びSOS団の部室に向かう。
「あ、キョンくん。今日は遅かったですね」
俺を出迎えてくれたのはメイド姿の朝比奈さんで、ハルヒに遅刻したことについてお咎めを受けたが、麗しのメイドもお冠な団長もまるで目に入らず長門だけを凝視していた。
「……………」
長門はまるで生まれてこの方人と話したことがないかのように無言で、何ごともなかったかのように平然と読書していて、こちらに視線を向けることはなかった。
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