72:名無しNIPPER[saga]
2021/02/28(日) 12:02:31.39 ID:j5Vg4AXZO
ようやく涙が収まったころ、
彼女の手を払って僕は身体を起こす。
「大丈夫?」と尋ねる彼女に、
「大丈夫」と僕は返す。
それから僕は言う。
「あんたもさ」
これは少し意地が悪いかもしれない。
「勝手に弟を僕に重ねて、面倒を見るのをやめなよ。
僕はあんたの弟じゃないし、代わりにはなれないんだからさ」
でもあんだけ泣き顔を見られたんだ。
ちょっとした、意趣返しってことで。
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