53: ◆26bEafOrto[saga]
2021/03/06(土) 22:59:16.18 ID:r9Q5l90s0
 海上安全整備局 
  
 平賀「『いそかぜ』再始動、限界線まで40分です」 
  
 防衛大臣「もう少しと待っていてほしかったのだが……」 
  
 真雪「『武蔵』砲撃準備完了です……」 
  
 梶本「わかった……」 
  
 平賀「何かが!……何かが起こっているのでは?」 
  
 平賀「止まるのはおかしいかと……」 
  
 防衛大臣「何を言っとるんだ!手遅れになったらどうするんだ!」 
  
  
 Side ましろ 
  
 ましろは第1VLS制御室に向かった 
  
 見張り員の山下に声をかける 
  
 ましろ「ヨンファは?」 
  
 秀子「この中に……」 
  
 ましろ「ありがとう…」 
  
 ましろはホルスターのボタンを開け、すぐに取り出せるようにする 
  
 扉を開け、中に入る。同時に山下も銃を構える 
  
 ましろはヨンファの通路の前に立ちふさがる。 
  
 ヨンファはグソーをいじる 
  
 ましろ「少佐……教えてもらいたいことがある。岬艦長の葬儀の夜、訪ねてきたあなたは私と艦長にこう言ったな。『自分はあの論文に共鳴して岬さんと出会った。そして私たちは、かけがえのない同志にだった。』」 
  
 ヨンファ「……」 
  
 ましろ「『2人の思いは同じだ。祖国に責任ある自由と誇りを取り戻したい』と……」 
  
 ヨンファ「!!」 
  
 ましろ「あれは本心だったのか?」 
  
 ヨンファ「……」 
  
 ヨンファはグソーを持ってましろに近づく 
  
 ましろ「グソーを渡してもらおう!」 
  
 ましろが銃を抜くとヨンファも銃を抜く 
  
 しかし、ヨンファが1枚上手だった。 
  
 ヨンファの放った銃弾はましろの肩を貫通する 
  
 ましろは壁にもたれかかる 
  
 ヨンファ「あなたに言ったことは全て本心です…。だが彼女は……『日本人』に過ぎなかった」 
  
 ヨンファはましろを蹴とばす 
  
 ましろは床に倒れる。 
  
 ましろ「待て……なぜ……艦長を……殺し…たんだ……」 
  
 ヨンファ「彼女も日本人に過ぎなかった。それだけだ」 
  
 ヨンファは部屋を出る 
  
 丁度如月が到着する。 
  
 如月は山下の後ろから出てきたヨンファを撃とうとする 
  
 そこで如月は天草が言っていたことを思い出す 
  
 如月(このままではあいつに!!) 
  
 ヨンファの銃が火を噴くと、如月は倒れる 
  
 ヨンファは去っていく。山下はその場にショックのあまり座り込む。 
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