ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ダドリー・ダーズリー「……わかった」
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/19(月) 21:53:30.30 ID:43J6jqUVO
「ハリーはどうしてる?」
「ハリー・ポッターは現在……」
「あのお方には『卿』と付けなさい」
「はい、心得ました」

ドビーは命令通りにキーキー声で訂正した。

「ハリー・ポッター卿は現在……」
「ポッター卿でいいわ」
「はい、心得ました」

またこの流れかと、ドビーは何度も繰り返してきたやり取りに文句も言わずに従った。

「ポッター卿は現在……」
「やっぱりフルネームでお呼びして」
「お嬢様……」

結局振り出しに戻り、もういい加減にして欲しいのだが、恋するドラ子は気にしない。

「それで、ハリーはどうしてる?」
「ハリー・ポッターは現在、叔父と叔母の食べ物に毒を盛った罪により、監禁状態です」
「そう……あなたのせいでね」
「ドビーめはお嬢様の言いつけ通りに弁当に腹痛の呪いをかけただけでありまして……」
「不幸ね。ああご主人さま。おいたわしや」

潤んだ灰色の瞳からキラキラ涙を溢す、このお嬢様こそが黒幕であり、主犯格であった。

ドラ子は休み中にハリーを屋敷に招き、魔法界中の純血の一族を集めて、盛大なダンスパーティーを開きたかったのだが、父親の許しが出ずに、ならば仕方なく想い人と文通をしようとしても監禁状態のハリーに手紙が届く筈もなく、陰鬱とした日々を過ごしていた。


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