【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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いぬ
◆FaqptSLluw
[sage saga]
2021/06/25(金) 02:49:16.26 ID:zgtPV8oq0
夜の海辺は、昼間の様子と打って変わってとても静かで穏やかだ。吹き付ける海風のせいで、少し肌寒さすら感じるほどだ。
今しがた出てきた宿泊所を見れば、夜も深まってくる時間であると言うのに、まだ煌々と明かりがついていた。そろそろエアグルーヴに窘められる頃だろうか。
物思いにふけりながら、砂を踏んで海岸沿いを歩く。
海や空を見ていると落ち着くのは、人間が人間として発生して始めてみた色が青だから、という説があるが、これを眺めていると切にそう思う。
そういえば、海といえば有名な神話があったな……。
それも確か馬に関する神話だ。そう考えると、ウマ娘が海に一堂に会するのは少し運命的なものを感じてしまう。
……と、そんなことを考えていると、ふと何かが弾けるような音が聞こえて。俺の真横を何かが通過していった。
……ロケット花火、か?
「もー、エルちゃん、変な方向にロケット花火飛ばしちゃダメだよ!」
「ふっふーん、そちらに人はいないし、滅多に来ないってリサーチ済みデェス!」
「そんなに自信ありげに言っちゃって〜。もし人がいたらどうするのさ」
「その時は――こう、腹を切っていただくしかありませんね」
「キングであるこの私が、華麗にカイシャク? して差し上げますわ!」
姦しい声が聞こえる。5人組だろうか、夜の砂浜に出て花火に興じていたらしい。
にしても、少し不用心だったな。人は来ないが来る可能性はある。それくらい考えて興じるなら興じなければ――。
それに、海辺での花火は引率がいない場合は原則禁止だ。注意とは行かないまでも、窘めなければ――。
「あっ?! 人がいる……!」
「――――」
花火の残骸を回収しに来たのであろうウマ娘と目が合った。……そして、その姿から目が離せなかった。
夜の藍色を被ったブルネットの髪は、優しく吹き付ける海風に微かに揺らいでいた。優しげな紫の瞳は、今はこちらを見て――驚愕の色を浮かべている。
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