【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
1- 20
476:いぬ ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/06/27(日) 01:24:17.81 ID:dv+FPjD+0
――鈍色の空の下、歓声がさながら鼓動のように京都競馬場を揺らしていた。


 揃うはいずれも歴戦のウマ娘たち。誰もが勝利に対し貪欲に突き進む強欲の探索者であり、同時に敗者となる可能性を内包した勝負の世界の戦士たちだった。

 そんな、熱狂とも狂気ともつかない世界の渦中に、マヤノトップガンはいた。

 冬場の冷え冷えとした空気が吹き込む。多くのウマ娘は寒風に負けじと戦意を膨らませているが、マヤノトップガンだけは異なった。――凪いだ水面のような、静かな雰囲気がそこにある。


(勝ってやる、とか、勝たなきゃ、とかは思わない)


 胸中に静かな、しかし太陽のように熱い炎が生まれる。

 薪をくべなくとも、気炎万丈と燃え上がる焔。


(勝つ――それだけの話なんだ)


 もうその炎が消えることはない。たとえ水を被ろうと、泥を啜ろうと。身を焦がすほどの熱は、いずれその脚が折れるまで、消えることはもうない。

 人はそれを――決意と呼ぶ。

―――

 想いは力となり、願いは形になる。

 トレーナーの、観客の想いを一心に抱くマヤノトップガンが負けるはずがない。

 ああ、それに――それに。彼女には乗り越えるべき壁がある。

 それを乗り越える前に負けていては――影すら踏めないではないか。

 ゲートが開き、ウマ娘が一斉に駆け出す中、斜光のようにマヤノトップガンは抜け出した。

 鈍色を切り裂くような夕陽色がターフになびく。先頭集団は彼女の影すら踏めない。

 逃げる、逃げる、逃げる――。

 直線でも、コーナーでも、そのどちらでも追いつくことができない。まるで沈みゆく夕陽を追い掛けるような感覚すら覚える、悪魔的な大逃げ。

 負けるはずもなかった。沈みゆく夕陽を追い越すことができるのは、それこそ光だけなのだから――。

―――

■下1〜6 リザルト
※コンマの分だけ数値が上昇します。
※一着、2バ身差のため、能力値の上昇に固定値が付与されます。
※ゾロ目の場合は追加ロール

―――

スピード:下1+20
スタミナ:下2+20
パワー:下3+20
根性:下4+20
知識:下5+20

習得コンマ:下6+20

 


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/543.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice