【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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539:いぬ ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/06/28(月) 18:00:23.02 ID:XuW6VRWq0

「理解ッ……。君が抱えているものは、恐らく誰にも理解されない」
「だったら……」
「因果、故に君は――"理解されないから"と、君の抱えるものを"決めつけ"、それは明かしてはならないものだと"決めつけ"、ウマ娘もそんな思いを乗せて走ることはできまいと――"決めつけている"」
「……」
「……それらが変化することを君は恐れている。それが、君のいうところの"孤独"だ。未知からくる恐怖だよ、それは」


 彼が恐れているものは、恐らく"孤独"ではない。その先にあるものだ。……秋川はなんとなく、そう思った。

 変化だ。――彼が恐れているのは、全てにおいて変化だ。

 自分がウマ娘をモノ扱いするかもしれないという、忌避すべき価値観への、変化。

 ループという現象が発生して、それがウマ娘を壊してしまわないかという、変化。

 それに――自分を慕ってくれているウマ娘が苦しむという、変化。

 変わっていくことに、変遷することに、彼は恐怖している。

 ……彼は、変わっていくものの中に、変わらないものが残ることを知らない。

 秋川は、彼が酷く――哀れな存在に見えた。

 そして、同時に理解する。秋川の言葉では、彼はきっと納得しきれない、という事を。


「――肯定。トレーナーをやめるというのであれば、それもいいだろう。しかしッ、その前にトレーナー室に向かってから決めろッ!」
「……トレーナー室?」
「称賛っ。君は君が思うよりも――素晴らしいトレーナーだ。だから見誤るな。迷ってもいい。だから……変化を恐れないでほしい。同時に、変わらないものを見つけてほしい」


「――安寧。君の悩みの答えは、いつだって君の傍にある」


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