【シャニマス】芹沢あさひ(17)「わたしも、変われてるっすか?」
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7:名無しNIPPER
2021/07/15(木) 20:38:02.31 ID:zC+4wYex0
 変わってしまったものは元には戻らない。

 例えば、切った髪は簡単には元の長さには戻らない。見慣れてないからかもしれないけど、わたしは髪が長い方が冬優子ちゃんらしいと思う。

「何よ、埃でもついてる?」

 わたしの視線に気づいた冬優子ちゃんは、肩までしかない後ろ髪を押さえながらこちらを振り返った。ジャージから、制汗剤の香りがふわりと漂う。いい匂い。香水かもしれない。

「別に、何もついてないですよ」
「じゃあジロジロ見ないで」

 髪を切った冬優子ちゃんと会うのは、これで3回目だった。ばっさりいったのは2ヶ月くらい前らしいけど、それからは全然会う機会がなかった。余程の用事がない限り、事務所に来てないのかもしれない。

「冬優子ちゃん」
「何」
「久しぶりっすね」

 トレーナーさんがくるまでストレッチをしながら、二人しかいなくて広く感じるレッスン室で、わたしは冬優子ちゃんを味わっていた。

「あんた、また背伸びた?」
「わかんないです」

 180度に足を開いて、つま先を天井に向けたまま身体を床に押し付ける。身体の柔らかさも自分の武器だと気づいたのは、割と最近だった。


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