ジュン「そういうところだぞ、真紅」真紅「そういうところよ、ジュン」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/20(火) 22:25:22.62 ID:K4DOq/+3O
「ジュン……私の話を聞いて」

そっと僕に寄り添って、真紅は優しく語る。

「たしかにあなたの言う通り、誰もが純粋に褒めてくれるわけじゃないかも知れない」

心の底から称賛出来る人間は限られている。
大抵の人間は憧れと同時に劣等感を感じて無意識に僻み、妬み、攻撃的になってしまう。

「それでも褒められた事実がなくなるわけじゃない。褒められて胸が温かくなる感覚だけはちゃんと残っている。それを忘れないで」

僕はどうだっただろう。自分がデザインした衣装を褒められて温かくなったのだろうか。
込み上げる羞恥と嘔吐感しか、記憶に無い。

「あなたは、私のマスターは……素敵な人」
「真紅……」
「誰が貶しても、私だけはあなたの味方よ」

不覚にも、ほんの少しだけ可愛くて愛しい。


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