【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】
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◆FaqptSLluw
[sage saga]
2021/08/25(水) 19:56:27.03 ID:+hM7VL0K0
発熱がピークに至り、突如として石や本の感触が喪失する。
すると、目の前で俺のことを疑うように手を組んでいたキンイロリョテイの体が、跳ねた。
「……ッ! おい、これ、なんだよ……っ!」
「……」
「おい、答えろよ……! 怖いだろーが!」
……少しすると落ち着いたようで、キンイロリョテイは荒い息を吐きながら目の前に崩れ落ちた。
周囲には誰もいない。ここを利用するとき、予め理事長に事情を話して貸し切りにしてもらったからだ。
まぁ、ここ以外にもジムはいくつかあるからな。
……っと、そんなことはどうでもいい。今大事なのはキンイロリョテイのことだ。
「大丈夫か」
「……ああ。なんかポカポカするというか、温かい気持ちになると言うか――」
「キンイロリョテイ」
「なんだよ」
「――なんで君は泣いてるんだ?」
驚くキンイロリョテイの両目には、キラキラと光るそれが湛えられていた。
彼女はそれを慌てて拭うと、きっ、とこちらを睨みつけてくる。
「アンタ、ほんとに何したんだよ……!」
「警戒するようなことじゃない。機会が来たら話す」
「……信用ならないトレーナーの下で、ウマ娘が十全にトレーニングすると思うか?」
「いや、君はどうあがいてもトレーニングに励む」
言い切った俺に対して、キンイロリョテイはぴくりと片眉を跳ね上げた。
「どうしてそんなことが言いきれる?」
「君が走る目的は俺じゃない。君の夢であり、浪漫だからだ。俺はその為の舞台装置に過ぎない、だろう?」
「……。はぁ、正解だよ、まったく。食えない奴だ」
ため息を吐くキンイロリョテイ。だが、俺に対する疑心がなくなったわけではないらしく、指をピッと立てて、こちらに指してくる。
「……いつか話してもらうからな」
「そう言ってるだろ」
「チッ! 相変わらず感じ悪いな、アンタ」
「気に入らないか」
「……気に入るか気に入らないかの話じゃない。直したほうがアンタのためだって言ってんだよ」
「そうか、忠告ありがとう」
俺がそう伝えると、キンイロリョテイは鼻を鳴らして、シャワールームの方へと向かう。
……特に悪影響などはなさそうだ。むしろ、何というか……肌つやが増したような。
変な影響はなかったようで何よりだ。――まぁ、スキルも正常に受け継がれているし、変な影響が出るわけがないんだが……。
心配なものは心配だ。ただそれだけの話。
俺はキンイロリョテイにこのホッとした気持ちがバレないように、その場からそそくさと離れたのだった。
―――
▼トレーナー白書を使用した。
下1 獲得スキル
※コンマが大きいほど良いスキルを習得する。
※ゾロ目は追加ロール。
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