【メタル】通信機『誰か助けて!』??「こちらストームワン、了解」【マックス】
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9: ◆nmwqot8cl6[sage_saga]
2021/07/24(土) 18:22:44.25 ID:njJLwfag0


 雑音が酷い通信に対し、ストーム1は冷静に再度呼びかけた。


ストーム1「落ち着いて。こちらはストームチームだ、ノイズが酷くて聞き取れない……大きな声で頼む」


 言いながら、ストーム1の足は動いていた。

 荒野の硬い大地を踏み締め、彼はヘルメットバイザーに映し出された通信先の座標を元に駆け出している。

 雑音の奥で、ストーム1の応答を聞いて暫し戸惑い躊躇う様子の息遣いをさせていた相手が、意を決したように叫んだ。


??「お願いだから! だれか……ここから助けてぇ!!」

ストーム1「こちらストームチーム。了解した、到着までなんとか持ち堪えてくれ」


 通信は既に途切れている。

 少女、あるいは少年だろう声の主は助けを求めた直後に通信を切られてしまっていたのだ。

 ストーム1はボロボロのアーマーと、ボロボロの装備のまま荒野を走り続ける。

 間に合うかは怪しい。

 ストーム1のヘルメットバイザーに映されている通信ログの最終座標はラグや誤差を鑑みても相当な距離を示している、一刻を争う中で頼りになるのは耐久値ギリギリのアーマースーツと、自らの足だけなのだ。

 だが、たとえ間に合わないとしても……それが彼にとって足を止める理由にはならなかった。




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