【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】
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919: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2022/02/13(日) 20:53:00.25 ID://+wdQQU0



 ワルプルギスの夜を倒してから数日が経った。



 あまりに街が破壊されすぎてどこにも戻れない人が多い。道がないし、家もない。

 幸いあたしは親戚の家のほうに行くことが決まったけど、今はまだ避難所にいた。


 ほむらは“まどか”のところに入り浸っているらしい。

 他の人には邪魔できない雰囲気があって、あたしたちはあまり寄ることはなかった。久しぶりに顔を出すと、やっぱりほむらがいた。


ほむら「…………決心がつかなかったの」

ほむら「魔女にはなったけど“まどか”はまだ生きてる。意思を通わせられる。今まで誰にも話せなかったようなことすら話せる」

ほむら「そんな相手が出来たのは契約してからはじめてよ。しかも、その相手がよりによってまどかになるなんて」


 ほむらの顔色は元にも増して白く、隈が目立ち、まるで幽鬼のようだった。

 でもどこか憑き物が落ちたみたいに、さっぱりしたようにも見えていた。


ほむら「でもいつまでもこうしてちゃいけないわよね。まどかだってあんな姿になりたかったわけじゃない。もっと幸せな未来がある……」


 そう言うと、ほむらは少しの間考え込んだ。


小巻「まどかの言ってた、神様になってみんなを救うのが幸せな未来?」

ほむら「いいえ、私はそうは思わない。……思いたくない。私はそんな未来にさせないためにこれからも挑み続けることにする」


 ほむらはほむらで決心を固めたらしい。まどかの意思とは相反することになるけれど。

 ……あたしのほうは、やっぱりどちらとも言えずにいた。

 まどかのことを思うなら契約もせず人のまま幸せになったほうがいいんだろう。ほむらの気持ちもわかる。


 でもあたしは……――――。



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