イレイナ「サヤさん、お出かけしましょう」
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31:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 18:43:40.12 ID:emvZhRbY0

「あっ…」

私は声を失ってしまいました。

振り返ると、サヤさんは黒い眼差しで、正気を失ったように体を震わせていました。

何も悪さをしないと思っていた黒いおばけも、今は私の目には恐ろしく映るのでした。

「どうしましょう、イレイナさん…」

微かなサヤさんの呼びかけも、今の私には反応できません。

どうすればいいか分からないからです。

黒い妖怪は、少しずつ私とサヤさんに近づいてくるのでした。


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