436: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/13(水) 23:11:06.60 ID:vXrKmZ+x0
 【>>435 
  1.「先輩、一緒にやってみませんか?」】 
  
 「先輩、一緒にやってみませんか?」 
  
 「えぇっ?」 
  
  興味半分、夏服を購入するための資金の足しにもなりそうという理由で、わたしは提案する。 
  先輩は自信なさそうにしながらも、コクリと小さく頷いてくれた。 
  
 「でもでも、本当に私、力になれないよ?」 
  
 「大丈夫です。気楽にやりましょう! わたしも戦力になれるかは不安なので」 
  
  と口でいいつつ、わたしは胸の奥にギラギラとした気持ちを昂らせる。 
  他の参加者には申し訳ないけど、勉学はもちろんのこと、雑学に関しても自信がある。わたし達が優勝する。そして超お得に買い物をしてみせる……! 
  
 「申し込みに行きましょうか」 
  
 「天音ちゃん? ちょっと目が怖いですよ……?」 
  
  先輩の手を引いて会場へ赴く。 
  1000ポイントずつ支払い、受付を済ませる。 
  イベント開始時刻は12時。周囲の生徒の数からして、かなりの出場組数になりそう。ただ参加する人数を気にしても仕方がない。敵となる人の姿を気に留めても意味がない。 
  受付を済ませたわたし達は、改めて夏服の物色に出る。 
  
  
608Res/522.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20