【安価】ようこそ実力主義の教室へ
1- 20
588: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/11/26(金) 01:44:19.22 ID:YgBFoyleO

「あ、ありがとうございます。良い香りがして、なんだか艶もある気もしますし、とても嬉しいです」

「うん、よかった。髪とか結んだりしない?」

「このままか、まとめたりする程度ですね。あまり編み込んだりするのは、試してみたことがなく……」

「ほんのワンポイントだけでも三つ編みにしてみるとかね。この辺りとか」

 左頬付近の髪を少量だけ手に取り、軽く編み込みをする。このまま下までやって、あとはリボンなどで留めれば華が出る。
 確か、夏帆先輩から戴いたのが鞄にあったような。貰い物なので譲ることは出来ないけれど、試してみる分には利用できる。

「ちょっと待ってて」

 更衣室のロッカーまで戻り、鞄から白いリボンを取って東雲さんのもとへ。じっと座って待っててくれた彼女の髪を改めて編んでいく。リボンで結ぶと、予想通り可憐な少女が鏡に映った。

「他にもアレンジは色々あるけどね。東雲さんの髪なら色々と試せると思うよ」

「そ、そうですか。……今度、試してみますね。ええと、これはどうしたら」

「解散する頃に返して貰えればいいよ。せっかくならこのまま外に行こうよ」

「春宮様が、そう仰るのなら……」

 照れている様子は初めて見た。
 申し訳ないけれど、あんな表情は出来ない人だと心のどこかで思い込んでいたため驚く。
 ただ驚いてばかりではいられない。東雲さんより髪が短い分、一足早くに髪を乾かし始めていたけれど、それも途中だった。かなり時間が経ってしまったけどきちんとやっておこう。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
608Res/522.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice