安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
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838: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/11/23(火) 21:51:29.95 ID:d9157GVbO
宮殿に入ったリーフィア達は、広すぎる空間に圧倒された。感動したのではない、呆れていたのだ。
ギール「何ですかこれ……空間が無駄すぎません? どういう建築家が建てたんですか?」
ライオネル「……調度品や美術品だけは超一流だねぇ。僕の『審美眼』でも見た事のないような物ばかりだ」
リーフィア「お、落ち着きません……」
ラーズ「感想を述べている場合じゃない。警備がいないとはいえ、気を抜くな」
ライオネル「もちろん。さぁ、ギール君、剣を抜きたまえ」
ギール「は、はい……!」スッ……
ギールは背中の大剣を抜く。そうすると、ギールの家系魔法『剣豪』が発動する。
ギール「……っ!!?」ゾクッ!!
その瞬間、ギールは強い気配を感じた。ただものではない、強者の雰囲気だ。
ギール「強敵がいます……!」
ギール「……えっ!? しかも二人も……!!」
リーフィア「えっ!?」
リーフィア(そんな……敵はマーシャル家当主だけじゃ? それ以外にも強い人がマーシャル家に……!?)
ライオネル「…………」
ライオネル「……なら、手分けしよう。ギール君、方角は分かるかい?」
ギール「えっと……このまま真っ直ぐと、右に向かって行ったところです!」
ライオネル「……よし、では僕はギール君と右に行く。ラーズ君は真っ直ぐ行ってくれ」
ライオネル「……あぁ、リーフィア君はラーズ君についていきなよ。こちらはギール君だけで事足りる」
リーフィア「わ、分かりました……!」
ライオネル「行くよ、ギール君」
ギール「はい、ライオネルさん」
ライオネル「……何してるんだい。先頭は君だよ」
ギール「今、行くよって言いませんでした!?」
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