高木さん「黒より黒く。闇より昏き漆黒に……」西片「えっ……?」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/19(火) 21:23:19.78 ID:w5FrF77LO
「西片……」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

高木さん、安心して。大丈夫。
オレが君を守るから。なのに。
どうして君は、涙を流すのか。

「西片……もう、いいよ」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

良くないよ。全然、良くない。
オレはこんなに愉快なのにさ。
高木さんが泣いているなんて。

「ありがとね……西片」

気づくとオレまで泣いていて。
そんな自分が情けなくて嫌だ。
違うんだ、高木さん。オレは。

「オレは感謝されたかったわけじゃない!」
「西片……」

どうして、わかってくれない。
マジックもトランプタワーも。
オレはただ君に勝ちたかった。

「どうだい! 高木さん! オレの勝ちだ!!」

オレは勝った。完全勝利した。
高木さんの脱糞を打ち消した。
だからオレは君に、勝ち誇る。

「悔しいかい、高木さん?」
「うん……悔しいよ」

ポロリと涙を流して、涙声で。

「私の独占欲のせいで、西片を……」
「これはオレの独占欲だよ高木さん」

だからもう泣かないで欲しい。

「オレは高木さんが思ってるより強いよ」
「ふふっ……じゃあこれからも守ってね」

目尻に浮かんだ悲しい涙を拭いながら嬉しそうに微笑み、そう囁いた君に見つめられると強い自分を見失ってしまい、オレは目を逸らして自戒する。

「……まずは高木さんから身を守らないと」
「あはは。爆裂魔法、教えてあげよっか?」

からかい上手で肛魔の里随一の爆裂脱糞魔法の使い手の高木さんにはやはり、敵わない。
というか、そろそろカラコン外して欲しい。

中二気質な高木さんは『爆裂』可愛かった。


【中二気質な高木さん】


FIN


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