STEINS;GATE 起点消失のエンドライン
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2021/11/19(金) 07:38:05.42 ID:YW+XK7rc0
 「アトラクタフィールドの収束...?」 
  
 鈴羽は神妙な面持ちで小さくそうつぶやいた。口元に手を当てて少し考えこむようなしぐさをしている。 
  
 「俺の記憶が確かなら、どの世界線でもタイムマシンに乗って過去へとやってくるのは必ずバイト戦士だった。 
 お前も、他の世界線の記憶があるなら、それについても心当たりがあるんじゃないのか?」 
  
 「そう、だね。たしかに、タイムマシンが橋田至の、父さんの手によって完成した場合、私は必ずそれに乗って過去へと飛ぶことになる。 
 私と、それともう一人を連れて飛ぶこともあったけど、基本的にはそれに乗ってくるのは私なんだ。」 
  
 「たしかSERNはタイムマシンの開発には成功していたんだよな?それにアメリカやロシアも。」 
  
 「うん、そうだよ。それがどうかしたの?」 
  
 鈴羽は頷くと、理由を尋ねた。 
  
 「タイムマシン開発に成功した国家や組織がこの時代、つまり2010年に干渉してこなかったのは、大分岐が起きた年に干渉することで 
 世界線が変動し、タイムマシンが作られなくなることを恐れた、この認識であっているか?」 
  
 「大体あっているけど、少し違う。少なくともSERNにとってはそう。だけど、アメリカやロシアはDメールに関係なくタイムマシンを作ることが出来る。、中鉢論文やAMADEUSから牧瀬紅莉栖のタイムマシン理論を手にすることが直接的な原因だからね。ゆえに、本来なら彼らが2010年に干渉しない理由はないの。」 
  
 「本来なら?」 
  
 「2010年を制するということはタイムマシン開発を制するということと同じだからね。だけど奴らはそうしない。」 
  
  
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